ROCKやEDMなど、格好いい曲を作る際に良く使用される、マイナーダイアトニックコード(minor diatonic chord)。
今回は、これを簡単に覚える方法を勉強していきましょう。
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このページの目次
1. マイナーダイアトニックコードとは
ダイアトニックコードを覚えていく前に、まずはマイナースケール(amの音階)が分からなければ先に進めません。
マイナースケールが分からない際は、下記の記事で一度勉強しておきましょう。
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音楽理論 ナチュラルマイナースケールを覚えよう!
DTM音楽理論講座 前回は、メジャースケールを覚えました。 音楽理論 メジャースケール(長音階)を覚えよう【大切】 今回 ...
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それでは、
マイナーダイアトニックコードのポイント
ナチュラルマイナーダイアトニックコードは、ナチュラルマイナースケールの音だけで出来ている。
ところで、
ダイアトニックコードとは
ナチュラルマイナースケールの7つの音で出来ており、スケールの7音のルートの音に、積み上がっているコードの事
をいいます。
これを覚えておいてください。
1-1 ナチュラルマイナースケールで確認しよう
早速、Amスケール(Aナチュラルマイナースケール)で上記の意味を説明すると、
スケールの音は、A、B、C、D、E、F、Gの7つの音。
そして上の7つの音を使って出来ているのが、ナチュラルマイナーダイアトニックコードになります。
では次に、ナチュラルマイナースケールに積み重なっている、コードを見てみましょう。
1-2 音を積み重ねてコードにしよう
上記ナチュラルマイナースケールの音に、積み重なっているものを3和音で見てみると、
マイナースケール1音目のAに積み重なっているコードはA、C、Eの3音で、
Am(エーマイナー)コードになります。
マイナースケール2音目のBの音に積み重なっているコードはB、D、Fの3音で、
Bm♭5(ビーマイナーフラットファイブ)コードになります。
マイナースケールの3音目のCに積み重なっているコードはC、E、Gの3音
CM(シーメジャー)コードになります。
マイナースケール4音目のDに積み重なっているコードはD、F、Aの3音
Dm(ディーマイナー)コードになります。
マイナースケール5音目のEに積み重なっているコードはE、G、Bの3音
Em(イーマイナー)コードになります。
マイナースケール6音目のFの音に積み重なっているコードはF、A、Cの3音
FM(エフメジャー)コードになります。
※画像の鍵盤の位置を、右にずらして表示しております。
マイナースケール7音目のGの音に積み重なっているコードはG、B、Dの3音
GM(ジーメジャー)コードになります。
※画像の鍵盤の位置を、右にずらして表示しております。
この7つのコードが、ナチュラルマイナーダイアトニックコードになります。
勘のいい人は気付いたと思いますが、右にずらしていくだけでコードを弾くことが出来ます。
ただし、
注意ポイント
Aから始まるマイナーダイアトニックコードのみ対応可能ですので、間違えないようにしてください。
さて7つのコードを覚えていきましたが、上記の方法だと感覚だけで覚えていく事が出来ますが、それ以外のキーのダイアトニックコードが対応できなくなります。
これに対応しようとすると、正しい音楽理論を覚えておかなければいけないので、初心者の人は一気にハードルがあがります。
ですので、ダイアトニックコードをしっかりと理解していない人は、このAmキーのみで作る人が多いです。
これをしっかりと覚えて、色々なキーに対応できるよう、ローマ数字(数字番号)で覚えると良いです。
それでは、ローマ数字でのコードの覚え方を見ていきましょう。
1-3 ローマ数字でマイナーダイアトニックコードを覚えよう(大切)
それぞれダイアトニックコードには、ローマ数字(数字番号)が割り当てられています。
Aの音に積み重なっているコードは、A、C、EのAm(エーマイナー)
Ⅰm(イチマイナー)と覚えます。
Bの音に積み重なっているコードは、B、D、FのBm(♭5)(ビーマイナーフラットファイブ)
Ⅱm(♭5)(ニマイナーフラットファイブ)で覚えます。
Cの音に積み重なっているコードは、C、E、GのCM(シーメジャー)
ⅢM(サンメジャー)で覚えます。
Dの音に積み重なっているコードは、D、F、AのDm(ディーマイナー)
Ⅳm(ヨンメジャー)で覚えます。
Eの音に積み重なっているコードは、E、G、BのEm(イーマイナー)
Ⅴm(ゴマイナー)で覚えます。
Fの音に積み重なっているコードは、F、A、CのFM(エフメジャー)
ⅥM(ロクメジャー)で覚えます。
Gの音に積み重なっているコードは、G、B、DのGM(ジーメジャー)
ⅦM(ナナメジャー)で覚えます。
このローマ数字を覚えると、他の全てのキーのマイナーダイアトニックコードに対応できます。
問題①
では試しに、Dm スケール(Dマイナーダイアトニックコード)で、数字とコード名の意味を考えながら弾いてみてください。
弾けましたか。
7つのコード名の答え
- Dm
- Em(♭5)
- FM
- Gm
- Am
- B♭M
- CM
問題②
次に、Emスケール(Eマイナーダイアトニックコード)で行なってみましょう。
コード名の解答
- Em
- F#m(♭5)
- GM
- Am
- Bm
- C♭M
- DM
これらをすべてのキーで覚えることは時間がかかりますが、ローマ数字(数字番号)で覚えていれば、コードを覚えて弾くよりも圧倒的に簡単になりますよ。
ローマ数字の復習をしよう
ポイント
- Ⅰm
- Ⅱm♭5
- ⅢM
- Ⅳm
- Ⅴm
- ⅥM
- ⅦM
ローマ数字で、一つひとつ覚えていきましょう。
もっと詳しく知りたい人は、音楽理論書で深く学んでいきましょう。
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実践コードワーク Complete 理論編 with CD 篠田元一 著
おわりに
マイナーダイアトニックコードは、マイナーキーのコード進行を作るのに重要なコード理論です。
RockやEDMなど、マイナーキーが多いので、作りたい人はしっかりと覚えるといいですよ。